11月16日ウガンダで発生した自爆テロ
【概要】
現場はカンパラの国会議事堂付近というウガンダの中心部。3人が死亡、33人が重軽傷を負った。
首謀したのは民主同盟軍(Allied Democratic Forces)というイスラム教過激派組織の構成員。Allied Democratic ForcesはウガンダとDRコンゴで活動している。
【ADFとは】
日本の公安のwebページによると、今回ウガンダの自爆テロを首謀した民主同盟軍(ADF) Allied Democratic Forcesはイスラム国家の創設を目指しており、イラクのイスラム国と連携していると米国から指摘されている。
https://moj.go.jp/psia/ITH/organizations/africa/ADF.html
カンパラの爆破テロは2010年以降これで4件。
2010年の自爆テロはアル・シャバーブが、先月10月23日の爆破テロはイスラム国が、昨日11月16日の2件の自爆テロは民主同盟軍(ADF)が首謀したと報道されている。
ウガンダ政府がAMISOM(ソマリアでのアル・シャバーブ掃討作戦)に参加していることは無関係ではないだろう。
ADFはWikipediaや公安のWebに説明があるが謎の多い組織だという。
【被害者は】
11月16日のウガンダでの自爆テロに巻き込まれたバイクタクシー運転手は輸送した客がたまたまテロ実行犯で、目的地に着いたあと爆発に巻き込まれて亡くなった。運賃はsh2,000(約60円)。妻と1歳の息子がいた。昨年ローンでバイクを購入して運転手として妻子を養っていた。
今回のテロは、タリバンによるアフガニスタン支配と関連しているという見方もある。
タリバンの米軍への勝利によって、イスラーム主義国家樹立を目指すイスラーム過激派の活動が刺激された可能性がある。
いずれにせよ、引き続き情勢を見続ける必要がある。